ケーキ皿 “moimoi” since 2016

作品

友人のAさんが「ケーキが切りやすいお皿があったらいいな」と口にしたことがあり、「ケーキとお皿の関係」に「Aさんのこだわり」を見つけ、とっても興味がわきました。それが“moimoi”誕生のきっかけです。
試作とヒアリングを重ね、「ケーキを家族や友人とシェアすることが多いから」「きれいに切り分け、シェアしたい」とこだわりを深掘りしていき、「きれいに切れる・分けられる」「ケーキの美観を損なわない、むしろ増すようなケーキの台をイメージ」で“moimoi”を完成させていきました。

「moimoi」はAさんが昔にメールで使ってた単語で、フィンランドで使う挨拶だとか…
その可愛いらしい音のひびきと日常の挨拶というイメージがこのお皿にピッタリだと思いました。
Aさんは大の甘いもの好きです。
昔、一緒にパリに旅行した時に「ケーキ屋を巡りたい」というAさんの意向と「街をぶらぶらしたい」という私の意向を組み合わせて「ケーキ屋を巡りながらパリを歩きまわった」結果、6日間で約40個のケーキを食べてまわることになった思い出があります。

できあがったお皿を使っていただいた結果、当初の狙いであるケーキを切りやすいお皿なのはもちろんのこと、その形から和菓子、パン、スコーン、サンドイッチなどケーキ以外も相性がよかったと感想をいただきました。

※ 手作りのためそれぞれのサイズ、色や模様には誤差があります
※ 完全な平らではなくゆがみや中央が微妙にへこんでいるものがあります

“moimoi ” ができるまで

話し合いながら“moimoi”の要件をまとめました。

  • ケーキをシェアしやすい形にする
  • 切るときにナイフがフチにひっかからないようにする
  • 美しいケーキの美観を損ねず、むしろ増すような「台」のような見た目にする

試作を重ねながら“moimoi”はつくられていきました。

  1. フチのない皿を試作する
  2. やや小さかったため、「サイズの合わないケーキがある」「切ったケーキが倒れるとはみだす」などがあり、サイズをやや大きくして試作
  3. お皿のカラーは当初「白」がよいかとおもったが、使用してもらった結果をふまえ、色んな種類のケーキにもあい、ケーキ以外の食べ物にも応用範囲が広く使い勝手が良い現行のカラーに決定する
  4. ご家族などにも試作品を試していただくと、重さをやや気にする方もいたため、強度を保ちつつ更に軽量化しました

“moimoi ” のその後…

上記記事は2016年に書かれたものに加筆修正したものです。 “moimoi” はその後のイベント・展示販売でご好評をいただき、マイナーチェンジを加えて“定番作品”にそだちました。
また、 “moimoi” をつくる過程は「わたしの器」として、いざきあつしの制作のひとつの方法になりました。
“moimoi” は、これからも色やサイズなどのバリエーションを増やしブラシュアップさせていきたいと思います。

Aさんより実際に使っている写真をいただきました。

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